「快適な装着感の入れ歯で、
快適な毎日を取り戻したい」という方へ。
当院では、ただ歯の欠損を補うだけでなく、できるかぎり違和感のない装着感と機能性を追求した入れ歯治療を提供しております。
患者さま一人ひとりにぴったり合う入れ歯を作成し、自然な見た目や会話のしやすさ、味覚への影響を配慮し、快適なライフスタイルをサポートします。
入れ歯治療のメリットとデメリット

入れ歯(義歯)は、外科手術が不要のため、費用が比較的安価であるというメリットがあります。
一方で、装着時の違和感や審美性の問題、噛む力の低下などのデメリットも存在します。
担当医との相談でメリット・デメリットをしっかりと理解することが、最適な治療法を選択するうえで大切です。
メリット
入れ歯は外科手術を必要としないため、インプラントなどと比べて費用を抑えられるのが大きなメリットです。
また、作成が早期で完了するため、失った歯の噛む力を早く取り戻したい場合に適しています。
主なメリットは以下のとおりです。
- 麻酔や入院が不要のため、お身体への負担が小さい
- 保険適用で作成でき、自己負担額を抑えられる
- 自分で取り外しでき、毎日の洗浄も簡単
- 緩みや破損時も、短時間で調整や修理が可能
入れ歯は、型取りから装着まで比較的短期間で完了するため、すぐに日常生活で使用できます。
初めての方でも、装着後に違和感があれば都度調整しますので、ご安心ください。
デメリット
入れ歯の使い始めは、舌や頬に違和感を覚える方が多いです。
また、硬い食べものが噛みにくい場合があるため、食事に制約があります。
主なデメリットは以下のとおりです。
- 装着直後は「何か口に入っている」感覚が強い
- 自然歯に比べ咀嚼力がやや低下し、硬いものは少しずつ慣れが必要
- 部分入れ歯では金具(クラスプ)が目立つことがある
- 歯茎の形は時間とともに変わるため、定期調整や裏層材の補充が必要
多くの患者さまは、数週間の使用で違和感が和らぎ、会話や食事を不自由なく楽しめるようになります。
定期検診のたびに入れ歯のフィット感を確認し、快適さを長く保てるようサポートします。
入れ歯の種類

入れ歯には、失った歯の本数や口腔内の状態に応じて
主に「部分入れ歯」と「総入れ歯」の二つがあります。
部分入れ歯

部分入れ歯は、部分的に歯を失った箇所を補うための義歯であり、残った歯にクラスプ(留め具)をかけて固定します。
【部分入れ歯の特徴】
- 残っている歯を大きく削らないため、ご自身の歯を長持ちさせやすい
- コンパクトな構造のため、口腔内での違和感が軽減される
- ガタつきが生じた場合でも、部分的な調整だけで再適合が可能
ご自身の歯を最大限に活かしつつ欠損部だけを補うため、口元の自然な見た目と機能性を両立します。
残っている歯を守るために、定期的なメンテナンスが欠かせません。
総入れ歯

総入れ歯は、すべての歯を失った場合に使用する義歯で、歯茎の上に密着させて咀嚼機能を回復します。
【総入れ歯の特徴】
- 広い面積で歯ぐきに密着させることで、安定した噛み心地が得られる
- 素材に応じて装着感や熱伝導性を向上させることが可能
- 歯茎の形状変化に合わせた調整でフィット感を維持できる
総入れ歯は、歯のない状態を短期間で改善し、食事や会話の楽しさを早期に取り戻せる治療法です。
装着後に痛みやズレを感じた場合は、歯科医院での調整が必要になります。
入れ歯の素材一覧
入れ歯には複数の素材があり、それぞれ装着感や耐久性、見た目に特徴があります。
素材の種類 | 特徴 | 保険適用の有無 |
---|---|---|
レジン(歯科用プラスチック) | 安価に作成でき、ご自宅でのお手入れも簡単。ただし、厚みが出やすく、熱や味覚を感じにくい。 | 有 |
コバルトクロム合金 | 薄く軽量に仕上げられ、優れた熱伝導性で食事の温度感を再現。耐久性にも優れる。 | 無 |
チタン合金 | 金属アレルギーリスクが低く、強度が高い。軽量・薄型設計で装着感が良好。 | 無 |
ノンクラスプデンチャー | 柔軟性が高くバネ不要で審美性に優れる。薄く軽いため、違和感が少なく快適に使える。 | 無 |
保険適用の入れ歯

保険診療で作成できるレジン製の入れ歯は、初期費用を抑えられる点が魅力です。
ただし、素材の特性として以下のような点にご注意ください。
- 強度の確保により一定の厚みがあり、装着時の違和感が生じやすい
- プラスチック素材は、味覚や温度の感覚がやや鈍くなる場合がある
- レジン義歯は水分を吸収しやすいため、長期間の使用で黄ばみや変色が起こりやすい
作成後は、硬いものや冷たいものを控えつつ、こまめな洗浄とクリーニングを行うことで、快適にお使いいただけます。
自費診療(保険適用外)の入れ歯

自費診療の入れ歯は比較的高価ですが、多様な素材や設計から選べるため、より自然な装着感と審美性が期待できます。
患者さまのご要望や口腔内の状態に応じて、最適なタイプをお選びください。
金属床入れ歯

自費診療の入れ歯で代表的な「金属床入れ歯」は、比較的圧迫感が少なく、味覚や温度を感じやすい点が特徴です。
床(歯茎に触れる部分)をコバルトクロム合金などの金属で薄く作ることで、以下のメリットを得られます。
- レジン義歯に比べて床の厚みが大幅に薄く、口腔内での圧迫感を軽減
- 金属素材が食べ物や飲み物の温度を伝え、味覚本来の温度感を楽しみやすい
- 長期間使用しても変形しにくく、長持ちする
精密な型取りと咬合調整を重ねることで、初回から安定したフィット感が得られます。
ノンクラスプデンチャー

「ノンクラスプデンチャー」は金属のバネを使わない新素材義歯で、目立ちにくい自然な見た目と快適な装着感を両立しています。
主な特徴は以下のとおりです。
- 歯ぐきと同色の樹脂により金属バネが目立たず、笑顔に自信が持てる
- 柔軟性と高い耐久性で、装着時の違和感を最小限に抑える
- 薄型設計で口腔内の圧迫感が少なく、一日中快適に使える
バネの部分がないため、口元に金属が見えず、患者さまの審美的なニーズに応える義歯です。
入れ歯治療の流れ

入れ歯治療は、以下のようなステップで丁寧に進めてまいります。
入れ歯治療の料金について

当院の入れ歯治療に関する費用は「料金案内ページ」でご確認ください。
また、費用に関してご不明な点があれば、初回のカウンセリングの際に担当医までお気軽にご相談ください。
よくある質問(FAQ)
Q.入れ歯に寿命はありますか?
A.入れ歯は長く使えるよう設計されていますが、一般的には5〜7年が寿命の目安となります。
長期にわたる使用により、義歯の裏面が歯茎にしっかり合わなくなったり、レジン素材が黄ばんだりヒビが入ることがあります。その際は、裏層材の補充や新しい義歯への作り替えをご提案しますので、当院までご相談ください。
Q.入れ歯の調整や修理はどのくらいの頻度で必要ですか?
A.通常、半年~1年ごとの定期検診を推奨しております。
定期検診では、噛み合わせのバランスや義歯の密着度、歯茎の健康状態を確認します。もし義歯のガタつきや痛みを感じられた場合には、早めにご来院いただくことで短時間の調整で快適さを取り戻せます。
Q.入れ歯での食事で注意すべきものはありますか?
A.硬すぎるナッツ類や乾き物は、義歯が割れる恐れがあります。
そのため、最初は柔らかめの食材(お粥や煮込み料理など)から慣らしていきましょう。左右どちらかに偏らず均等に噛むことで、義歯への負担が分散され、痛みや外れにくさの予防につながります。
Q.金属アレルギーでも入れ歯を装着できますか?
A.金属アレルギーのある方には、レジン製やノンクラスプデンチャー、あるいはアレルギーを起こしにくいチタン合金製の義歯をご用意しております。
初診のカウンセリング時にアレルギー歴をうかがい、必要に応じてパッチテストなどの結果を参考にしながら素材を選定しますので、ご不安な点は遠慮なくお知らせください。
Q.入れ歯に違和感があるときはどうすればよいですか?
A.違和感や痛みを感じた場合はすぐに当院へご連絡ください。
自己判断で無理に使用を続けると、粘膜を傷つける恐れがあります。入れ歯の装着後の違和感は、義歯の縁(エッジ)の形状や噛み合わせ、高さが原因で生じることが多いものです。
専門医がエッジの研磨や噛み合わせの再調整、必要に応じて裏層材の補充を行い、快適な装着感を取り戻しますので、安心してご相談ください。